「植物ミネラル」と「鉱物ミネラル」
 
 
タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン
ミネラル・食物繊維・ファイトケミカル(抗酸化物質)
の、7大栄養素の中の生体ミネラルは、
「鉱物ミネラル」に属します。
 
「植物ミネラル」だから、体に安全で安心と言われたことがありませんか?
 
植物は、
根の先から《根酸》という強い酸性物質を出して、
鉱物(石)を溶かし、
土中のバクテリアの協力を得ながら、
鉱物の中の必要なミネラルだけを吸収して育ちます。
 
例えば、
ホウレンソウは、鉄分を吸収することが得意です。
紅茶にはマンガンの元素が多く含まれ、
リンゴはカリウムを吸収します。
 
その吸収した植物から、抽出または絞ったものや加工したものを、
「植物ミネラル」と世間では言います。
 
「植物ミネラル」の中でも馴染みのあるものは、
『青汁』とか、市販の『野菜ジュース』に含まれているものです。
 
また、
数千万年前の地層の植物化石から抽出したものを、「植物由来のミネラル」と言う会社がありますが…

これは「鉱物ミネラル」です。
 
ミネラルは、数千万年前の古い元素も、新しい元素も、同じ元素記号で表します。
もともとの意味を考えてみれば。
ミネラルの語源は、
ギリシャ語の《鉱山》Minera(ミネーラ)から来ています。
 
つまり、
ミネラルとは、鉱山を構成する鉱物から由来した言葉であって。
鉱山の表面に生えている植物を指した言葉ではないのです。
 
「鉱物ミネラル」は。
その名の由来通り100%のミネラル(鉱物)成分であり、
全ての生物や生命を育てる大元となっているものです。
 
植物も、動物も、魚貝類も、
みんな地球の大地の「鉱物ミネラル」を、さまざまな方法で吸収して生きています。
 
『鉱物=ミネラル』の科学的認識が必要です
「植物ミネラル」とは、人がイメージで作り出した《造語》だと言ってもいいでしょう。
 
抽出法や由来がどうであれ、
カルシウムの元素記号は「Ca」、
ナトリウムの元素記号は「Na」、
マグネシウムの元素記号は「Mg」です。
 
植物ミネラルと言っても、
「鉱物ミネラル」の成分・要素である元素なのです。
断面層