「アース・オーバーシュート・デー」とは?
 
国際シンクタンク
「グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)」は、
2019年7月29日が、
2019年の 「アース・オーバーシュート・デー」であると発表しました。
(2018年は8月1日でした。)
 
これは、人類による自然資源の消費が、
地球が持つ一年分の資源の再生産量とCO2吸収量を超えた日を意味します。
つまり、この日以降の2019年の残された日々を、
人類は地球の生態系サービスの「原資」に手を付けながら、
「赤字状態」で地球を酷使して生活していくことになりました。 
 
人類は、「地球を過酷に使い過ぎ」の状態を放置しています。
 
世界規模で増加・拡大を続ける経済活動と人口。
 
人間の活動は今、
地球の自然環境から生み出される資源を多大に消費し続けています
しかし、
人間による消費がどれほど増加しても、
地球1個分が持つ生産力は大きく変わりません。
そして、
木材や水産物(シーフード)といった、
森や海の恵みを生み出す自然の力や、
大気中の二酸化炭素を取り込む力には限りがあるにもかかわらず、
人間の消費が一方的に増大した結果、
人類による「自然資源の消費が、地球の生物生産力を超過」する、
「生態学的オーバーシュート」という事態が生じるようになりました。
 
これは、
本来使ってよい水準を越えた、
「地球酷使」の状態が続いて行くことを意味します。 
 
しかし
今年に入りコビッド19(新型型コロナウィルス)の出現のより、
世界全体が、ゆっくりな動きになってきています。
交通機関・工場・人々の生活までもが、止まる状態になりました。
 
ウィルスが
「アース・オーバーシュート・デー」を人類に意識させているようにも思えます。
 
地球