全ての物質は、元素から成り立っていると言われています。
わたしたち人間の身体も元素でできていますから、
生きていくうえで、
元素(栄養としてはミネラル)は絶対に必要なものなのです。
 
マグネシウム(Mg)「12」
マグネシウムの発見に関しては諸説ありますが、
純粋な金属マグネシウムを抽出したのは、
1828年のことです。
マグネシウム鉱石が産出されていた、
ギリシャのマグネシウム地方にちなんで名付けられました。
 
マグネシウムは、
単体では自然界に存在せず、
塩類や鉱物として広く分布しています。
 
生物にとっては、必須常量元素のひとつです。
植物では、光合成を行うために重要な役割を果たしています。
 
人間の体内では、
たんぱく質や核酸(DNA/RNA)
などの合成酵素を活性化させる働きがあります。
 
他にも、
筋肉を動かすエネルギーとなる、
ATP(アデノシンリン酸)の活性に影響を与えるため、
マグネシウムが不足すると、
筋肉の震えや脈拍の乱れが起こることが有ります。
 
アルミニウム(Ai)「13」
食べ物や飲み物と一緒に身体の中に入ったアルミニウムは、
そのほとんど(約99%)が吸収されずに、
そのまま排泄されることがわかっています。
 
また、
わずかに体内に残ったアルミニウムも、
大部分は腸管を通って吸収された後、
腎臓を通過して尿と共に排泄されます。
 
人の体内には、
35~40mgのアルミニウムが、
安定した状態で存在しているといわれています。
これは主に、肺や骨などに分布しています。
わずかではありますが、
血液や脳などにも存在しています。
 
しかし、
アルミニウムの、体内での働きについては、
現時点でははっきりと解明されていません。
 
元素周期表_2