その昔、
洗濯といえば井戸の周りや水路の脇でタライや洗濯板で、
すべて手洗いでした。
井戸を中心とした生活水が、
人々の生活を支えていました。
 
やがて、
水道が各家庭に来るようになって、
洗濯も二層式の洗濯機にお世話になり、
水の使用量も増え…
今では、
全自動洗濯機を使うことで、
時間を気にせず、
いつでも洗濯をすることができます。
1日に、何回も洗濯する家もあり、
水の使用量はさらに増えています。
 
トイレも水洗になり、
ウォシュレット付きで、
さらに水の使用量は増え続けています。
お風呂も時間に関係なく入りますし、
朝シャンの人も増えています。
 
このような近代化と共に、
大量の生活排水が下水道へと流れ込みます。
下水は、直接河川を汚すことはありませんが、
いくら立派な下水処理場があっても、
一度使った水は元には戻りません。
膨大な量の生活排水は、
ある程度の基準値で川や湖に流れ込み、
これが間接的に、自然を汚していることになります。
 
台所やお風呂場から、
目の前の排水が姿を消す現代の下水の仕組みは、
汚いものが見えなくなる事で、気になりません!
 
最初にも書きました「その昔」の、
下水も無かった時代では、
どこの家庭でも排水には気を使って、
台所の流しに出る、汁物や油、お米のとぎ汁を、
無造作に流すことはしませんでした。
 
自分の家の周囲や町内に、
異臭がしたりハエなどが発生して、
衛生上も良くない状態になる事を知っていましたから、
生ごみは最小限に抑え土に返し、
肥料などにする工夫もしてきました。
 
そして。
その頃の都会を流れる川は、きれいだったのです。
 
下水道の普及が、
水道水の質を落とし、
大量の塩素による、
美味しくない水道水にしたことにもなります。
 
ミネラルの力を借りながら、
自分たちの生活を今一度見直して、
身体に必要な水を、
心配しないで無意識レベルで飲めるようにしていきましょう!
 
神田下水