お酒の好きな人が良く気にする「γ-GTP」
(γグルタミルトランスペプチダーゼ)
ガンマー・ジーティピィは、肝臓の解毒作用に関係している酵素です。

酒類(アルコール)の飲み過ぎなどで、肝臓が悪くなるとγ-GTPという酵素の値が高くなります。

肝臓や胆管の細胞がこわれると、血液中にγ-GTPと言う酵素が流れ出てくることから…
γ-GTPは、別名「逸脱酵素」と言われています。

血液検査でγ-GTPの数値が高く出ることで、肝臓や胆管の細胞がこわれたことの指標として利用されています。

γ-GTP値が高くなると、肝臓の細胞が破壊される肝炎や、肝臓に脂肪が蓄積する脂肪肝などを疑い病名とします。

胆石や胆道がんなどで胆道がつまった場合にも高くなったりすることもあります。

酒類(アルコール)を多飲する中年男性の場合には、アルコール性脂肪肝が最も問題になります。
そのため、健康診断の時に重要な指標として脂肪肝を取り上げ、その目安としてγ-GTPが重要になってきます。

γ-GTPの値が100以下であれば、節酒あるいは禁酒することですぐに正常値に戻るので、定期健診などの2~3日前に節酒する人が多いようですが…
これでは何のための検診なのか???

γ-GTPが血液中に多くなっても、「逸脱酵素」自体が何か身体に悪い影響をおよぼすことはありません。

γ-GTP値が500以上になる場合は、胆道がつまっておきる黄疸やアルコールが原因の大量の飲酒・急性アルコール中毒といった、きわめて危険な状態の時です。

酒類を飲んだ後には、必ず飲んだお酒と同じ量の「お水」を翌日の朝10時までに補いましょう!

γ-GTP