WHOは下記のように健康を定義しています。
 
‘Health is a state of complete physical, mental and social well-being,
and not merely the absence of disease or infirmity.’
「健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、
単に疾病または病弱の存在しないことではない。」
(昭和26年官報掲載1951年)
Healthy development of the child is of basic importance;
the ability to live harmoniously in a changing total environment
is essential to such development.
「子供の健やかな成長は、基本的に大切なことです。
そして、変化の激しい種々の環境に順応しながら生きていける力を身につけることが、
この成長のために不可欠です。」
 
と書かれています。
 
中国には「未病」と言う考え方があります。
中国医学(漢方医学)に由来する、
2000年以上前の中国の書物
「黄帝内経素問」(こうていだいけいそもん)
などに、未病という言葉は見られます。
「聖人は既病を治すのではなく未病を治す」
というような事が書かれています。
未病とは、「未だ病まない」病気に向かう状態を指しているといえます。
日本では、
江戸時代貝原益軒(かいばらえっけん)の
「養生訓」に未病の言葉がみられます。
 
「生活習慣病」1957年
病気や体調を崩すという要因には、
遺伝的なものであったり、
性別・年齢など自分では変えることの出来ない要因と、
細菌・ウィルスなど感染性のものなど外部からの要因と、
良くない生活習慣という要因が考えられます。
 
1957年の厚生省成人病予防対策協議連絡会によれば、
成人病とは、
「主として脳卒中・がんなどの悪性腫瘍・心臓病などの、
40歳前後から急に死亡率が高くなり、
しかも全死因の中でも高位を占め、
40~60歳くらいの働き盛りに多い疾患」
と定義しています。
しかし、
これまで加齢により発症する病気と考えられてきた成人病の多くは
生活習慣が関与するという考えに変わり、
1996年当時の厚生省は、
生活習慣が発症に大きく関与すると考えられる病気を総称して「生活習慣病」としました。
 
ただ、
生活習慣の乱れだけが要因ではなく、
他の要因とも重なり合い発症することになりますが、
変えることの出来る習慣や避けることの出来る要因があるのなら、
改善し変えられる要因を少しでも多くすることが大事ではないかと考えます。
 
「水を飲む」も、一つの生活習慣の改善です。
 
猛暑